寄付の呼びかけは徹底的に良心に呼びかけた方が良いのか

皆様、こんにちは。

今日、コロナへの寄付の呼びかけで、以下のようなことが書いてあった。

”この基金ではこんなことができます。

・今寄付が必要なところに、迅速に助成します。

・集まった資金の流れを透明性高く見ることが出来ます。

・基金への寄付で税制優遇を受けられます。”


私が気になったのは、3つ目の税制優遇のところです。

というのも、今読んでいる本で

”人間は外発的動機付けをされると動きを抑制され、遊びが仕事に変わり、視野が狭くなる”

ということが書いてあり、この基金でできることにある、税制優遇が受けられるという部分がまさしく外発的動機付けになると思ったからです。


外発的動機付けとは、いわゆる”飴と鞭”による動機づけのことです。

これができたら報酬を与える、あれをやったら罰を与えるといったことです。

学校の成績であったり、仕事の給与体系であったり、現代の世の中のルールのほとんどがこの外発的動機を用いて定められています。


一方で内発的動機付けというものもあります。

これは、自分の内側から湧く動機づけであり、自分のやりたいことを自分がやりたいようにやる、ということがこれに当たります。

こちらは現代ではあまり重要視されていません。


しかしながら、実は内発的動機付けの方が人間はより活発にクリエイティブに動くことが出来る、むしろ外発的動機付けは人間の行動に悪影響を与えることが多いという事実が科学の世界では認められているそうです。

例としてこんな実験結果があります。

ある学者が園児を集めて絵を描いてもらいました。その際に園児たちは3つのグループに分けられました。一つは絵が描けたら報酬としておこずかいがもらえると伝えられたグループ、二つ目は事前には伝えず、絵が描き終えたら報酬を与えるグループ、三つめは何も報酬を与えないグループです。

すると、一つ目の報酬がもらえると伝えられていたグループの園児たちははじめは意欲的に取り組みますが、だんだんと絵を描く意欲がなくなっていくそうです。

しかし、事前には何も聞いていなかった他二つのグループは実験が終わった後も意欲的に絵を描くことをやめなかったそうです。

これは、報酬による外発的動機が絵を描くという行為を仕事に変えてしまったということを表す実験結果です。

また、こんな実験もあります。

献血に意欲的な女性を集め二つのグループに分け、一つのグループには献血に対して報酬を与えると伝え、もう一つには無償で献血をお願いしました。

すると、もともと意欲的な人々が集まっているにもかかわらず、報酬を与えるといわれた方のグループよりも無償のグループの方が献血した人が多かったというのです。

このように、人間は内発的動機付けに外発的動機付けがされるとその意欲が減退してしまう性質があるのです。


ここで、最初の基金の呼びかけに戻りましょう。

こういった基金は本来、内発的動機付けからなるものです。

しかし、税制優遇が受けられるという1文があることによって外発的動機付けが施されてしまっています。

果たして、この1文があることによって寄付金が減っているのでしょうか。

それは、まったくもってわかりませんが、ちょうどそんな内容の本を読んでいたので気になった次第です。


それでは、また。

その日の何かしらを記す、略して日記

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